20年目のサイト
ウェブサイトでの発表の場をと考えている。まず内容がしっかりしている事、少しでも曖昧な選考や
、あやふやなままの内容は、確かめてからと心掛けてきた。お蔭で出版社等の信を得てある程度の
評価を頂いた。句作は、どんなやり方でも構わない。その集団の良識を信じ、人としての良心に恥
じなければ、各々が楽しめばいいと思う。個人の功名心や虚言癖を現実にまで持ち出す困った一部
の輩もいるが、向上心に繋がればいいとしよう。そういう諸々の要素など一切を引き受けて、俳句形式は懐
深く存在してくれている。最低のルールさえ守ればという但し書きは付くが。 句会は無記名投句、
無記名選句が原則。サイトが印刷媒体と同等の質を保つ為には、発表の前に印刷同様しっかりした
校閲作業が必要で、紙の原稿でのチェックは欠かせない。小さな事も見逃さないように努力しなけれ
ばならない。そうでないと、必死で日夜頑張って印刷物の質を保とうとしている人達に対して失礼
である。ましてや記名のついたままの選句なぞ以ての外、登四郎や翔両先生やその他一流の俳人達も、
そんな事は埒外だった。当たり前の事である。その為に初めに無記名の句会をやるのである。それを
参考に主宰であっても、それらを考慮にいれていた。
そういう努力が、一段低く、軽く見られているウェブ上の内容にも光を与えるのでは
ないかと思っている。
令和3年3月6日 コロナ禍で少し遅れた後書 松永典子 |
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